購入して2ヶ月ほど経ちました。
旧フィアットアバルト595で、いつも使っている近所のガソリンスタンドに行きました。
ガソリンはこまめに給油するようにしています。
理由は、ガソリン警告灯があてにならないからです。
現代車ではガソリンの残量を示すメーターがあると思います。
旧チンクにはメーターはなく、ガソリンが減ったときに点灯する警告灯があるだけです。
ただ、
「警告灯はあてになりません」
と販売店の営業の方が言っていたので、空にならないよう、ある程度走らせたタイミングで給油するようにしています。
さて、旧フィアットアバルト595にはハイオクガソリンを入れなければなりません。
故障の話の前にもうひとつ、外車にハイオクガソリンを入れなければいけない理由について説明します。
理由は、ガソリンの「オクタン価」の違いです。
「オクタン価」とは、ガソリンの自然着火のしにくさを示す数値です。
オクタン価が高いほど、自然着火しにくくなります。
自然着火しにくくなることで、エンジン内で正しい爆発現象が起きるようになります。
自然着火とは、混合気がプラグで点火し、爆発する前に、勝手に火がついて爆発してしまうことです。
そうなると、ピストンが上がりきらないうちにピストンを押し下げる、つまりエンジンを逆回転させる力が働きます。
このため、エンジンがカン!と音を立てたり、振動したりと、いわゆるノッキングが発生します。
国内のレギュラーガソリンはオクタン価は89以上で、ハイオクガソリンはオクタン価96以上です。
これはJIS規格で決められたものです。
ただ、オクタン価の基準は国によって基準が異なります。
国内のレギュラーガソリンでは、外国のオクタン価基準を満たさないのです。
そういうわけで、外国のオクタン価基準を満たすにはハイオクを使用する必要があるわけです。
ようやく故障の話の始まりです。
さて、ガソリンを満タンにいれて帰ろうとしたところ、エンジンがかからなくなりました。
スターターレバーを引いても、セルスターターがまったく回りません。
ランプ類はついているので電流は流れているようです。
ということで、JAFに事情を連絡。
それから数十分待ほど待って、JAFの車が到着しました。
調べてもらったところ、原因はバッテリー上がりでした。
<修理中のJAFロードサービス隊員>
電圧を調べてもらったところ、十分な電圧が出ていないようです。
アイドリングで13V以上でないといけないようですが、出てないとのこと。
<バッテリーが上がったときの写真>
そういえば、乗り始めてからスターターの速度が徐々に遅くなってきている気がしていました。
遅くなったのはバッテリーが弱ったためだったようです。
その日、道路を走っているとき、信号からの発車で、一度エンストしてしまいました。
そのときは、スターターもゆっくりでしたが回ってエンジンがかかったので、
「そのときにこの事象が発生しなくてよかったー」
と思いました。
また、今装着されているバッテリーは平成29年式なので、購入して5年ほど経ったものみたいです。
ということで、バッテリーをつないでもらってエンジンがかかったので、そのまま気をつけて帰宅しました。
旧車に乗っている方はご存知だと思いますが、バッテリーには「キルスイッチ」あるいは「カットターミナル」というものがついています。
これをバッテリーの片側につけておいて、スイッチを回すことで電流が流れないようになります。
購入したときに「バッテリーは毎回切ってください」と言われたので、上記のスイッチで無駄な電流が流れないようにしていたのですが、それでもダメだったようです。
これはバッテリーがかなり劣化している可能性がありますね。